オルソケラトロジーのメリット・デメリット10選!副作用・合併症はある?
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オルソケラトロジーは切らない視力回復方法として注目され、今では年齢を問わず人気となっています。

オルソケラトロジーのメリットやデメリットは何なのか?副作用や合併症はあるのか?などオルソケラトロジーについて詳しく解説していきます。

オルソケラトロジーとは?


引用:https://navi-lasik.net

視力回復手術といえばレーシックが有名ですが、レーシックは角膜を削って角膜の形状を変え視力を回復させる方法になります。

ではオルソケラトロジーはというと、特殊な形状をした高酸素透過性のハードコンタクトレンズを寝る前に装用することで、寝ている間に角膜の形を正しく矯正し視力を回復させる方法になります。

朝起きてレンズを外しても角膜の形は矯正されたままの状態になるため日中を裸眼で過ごすことができます。

角膜を削らずに視力を回復させることから、「切らない視力回復方法」ともいわれています。

オルソケラトロジーは特殊なコンタクトレンズで角膜の形状を変えるだけなので、夜の装用を中止すれば元の角膜の状態に戻るというのが特徴です。

オルソケラトロジーのメリット

オルソケラトロジーは一般のコンタクトレンズと似ているので、試しやすいというのも注目を集めている理由の一つです。

このオルソケラトロジーの代表的なメリットを5つご紹介します。

メリット1: 日中は裸眼で過ごせる

オルソケラトロジーは内側のカーブが特殊な形状になっているレンズを角膜に乗せ、角膜表面をレンズの形にくせづけしていくという仕組みになります。

夜寝る前にレンズを装用することで、就寝中に角膜がレンズの形に変形していき近視が矯正されます。

矯正された角膜はレンズを外しても一定時間は変形したままとなるため日中を裸眼で過ごすことができます。

メリット2: 近視の進行を抑制する効果があるといわれている

オルソケラトロジー近視の矯正だけではなく、近視そのものを抑制する効果があるともいわれています。

オルソケラトロジーの近視抑制効果については世界中で研究がされており、文献などによると50%前後の近視抑制効果があると報告されています。

中でも角膜がまだ柔らかい子供は大人よりもオルソケラトロジーの効果が出やすいといわれています。

メリット3: 装用を中止すれば元の状態に戻せる

レーシックは削った角膜を元に戻すことはできませんが、オルソケラトロジーはレンズの装用を止めれば角膜は少しずつ元の形に戻っていくため、自分に合わないと思ったらいつでも止めることができます。

元に戻すことができるので、抵抗なく試すことができるというのもオルソケラソロジーの特徴の一つです。

メリット4: 裸眼でスポーツができる

コンタクトレンズ、特にハードレンズだとスポーツ中にレンズがズレたり落下する可能性があるという問題があります。

また格闘技やラグビー・柔道などの激しいスポーツや水泳などの場合は、やはりコンタクトレンズよりも裸眼が一番です。

オルソケラトロジーは日中を裸眼で過ごすことができるので、スポーツをする時も裸眼の状態で行うことができます。

メリット5: 年齢制限がない

レーシックは近視が進行する可能性がある未成年は基本的には手術を受けることができませんが、オルソケラトロジーの場合は年齢制限がなく子供でも装用することができます。

逆に子供の方が角膜が柔らかいためより効果が出やすいともいわれているのです。

ただレンズケアなども必要となるため、子供の場合は親がしっかりと責任を持って管理・ケアなどを行う必要があります。

オルソケラトロジーのデメリット

オルソケラトロジーにはメリットだけではなくデメリットもあります。

メリットばかりが注目されがちですが、デメリットについてもしっかりと理解しておく必要があります。

デメリット1: 強度近視や乱視の矯正は難しい

オルソケラトロジーは近視の矯正が目的ですが、近視であれば必ず矯正できるというわけではありません。

オルソケラトロジーの対象となる近視は、弱度から中等度(-4Dぐらい)までの近視で、強度近視や乱視になると矯正が難しくなり、十分な効果が得られないことがあります。

デメリット2:遠視は矯正できない

眼鏡やコンタクトレンズ・レーシックは近視だけではなく遠視の矯正も可能ですが、オルソケラトロジーは遠視の矯正はできません。

そのため遠視の人はオルソケラトロジーは適応外となります。

デメリット3: 継続して装用する必要がある

レーシックは角膜を削るためその効果は半永久的ですが、オルソケラトロジーはレンズの装用を中止すれば元に戻るため、効果を持続させるためにはレンズの装用を継続して行う必要があります。


レーシックは視力を回復させる方法、オルソケラトロジーは視力を矯正する方法だということを覚えておきましょう。

デメリット4: 毎日レンズをケアする必要がある

一般のコンタクトレンズと同じで、レンズを使用する限りレンズのケアも当然必要となります。

レンズのケアを怠ると、汚れなどによる目のトラブルに繋がり、レンズが装用できなくなってしまう場合もあるのです。

手間がかかって面倒だと思う人もいるかもしれませんが、オルソケラトロジーのレンズケアの重要性もしっかりと理解しておきましょう!

デメリット5: 視力が安定するのに時間がかかる

オルソケラトロジーはレンズで角膜を変形させて視力を矯正するため、日中の視力が安定するまでには時間がかかります。

どのくらいで安定するかは近視の度数や年齢によって個人差があり、睡眠時間が少ない場合も矯正効果に影響を与えます。

オルソケラトロジーに副作用や合併症・後遺症はあるの?

基本的には一般のハードコンタクトレンズと同じ副作用や合併症が起こる可能性があります。

オルソケラトロジーは睡眠中に装用するレンズのため、角膜が酸素不足にならないようにレンズは酸素透過性の高い素材でできています。

酸素透過性が高いレンズは長時間装用が可能で角膜にとっては安全性が高いといえますが、酸素透過性が低いレンズよりも汚れはつきやすくなってしまいます。

レンズ洗浄などが不十分だと汚れが原因で角膜感染症やアレルギー性結膜炎が起こってしまったり、また角膜の状態で夜間の光がにじんで見えるなどのいわゆるハロー・グレア現象が起こることもあります。
そのためレンズのケアを怠らないように気をつけてくださいね♪

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