レーシック手術は日帰りで短時間で行えるという手軽さから年齢を問わず人気となっています。
しかし手軽とはいえ眼の手術であることに変わりはないので、手術前の検査や診察・手術後の定期検診はとても大切で、合併症についても注意しなくてはいけません。
そこで手術を受ける前に確認しておきたい10のことを説明していきます。
目次
1.検査や診察は視能訓練士や眼科専門医が行っていましたか?
手術前の検査は円錐角膜など目の病気が隠れていないか・レーシックが適応かどうか調べるとても重要な検査となります。
そのため検査は視能訓練士など検査のプロが行うことは望ましいとされています。
また日本眼科学会のガイドラインでは、レーシックは経験をしっかりと積んだ眼科専門医が行うとされており、診察を行った担当医師が眼科専門医かどうかも大切なポイントとなります。
レーシック不適応ではないかどうか、手術を受けても問題がないかどうか経験豊富な眼科専門医に診察をしてもらいましょう。
2.術前検査や説明の時間が十分あり、治療について不明な点はありませんでしたか?
術前検査が不十分だと正しい目の状態が把握できません。
検査結果や目の状態によっては手術ができない場合もあるため、術前検査には十分に時間を要する必要があります。
また患者自身が治療についてしっかりと理解しておくということも大切です。
3.レーシック以外の手術方法も選択肢として説明がありましたか?
強度近視や角膜の厚みが薄い人の場合は、安全性を考慮してレーシックでは対応できない場合もあります。
そういった人達はフェイキックIOLなど他の術式が適していることもあるため、レーシック以外の他の術式についてもしっかりと説明があったかどうかも重要なポイントになります。
4.適応検査から手術まで一定の日数が空けてありますか?
コンタクトレンズを装用している人は、コンタクトレンズの影響によって角膜が変形し正確なデータが測定できない場合があるため、コンタクトレンズの装用を中止し検査を行う必要があります。
正しいデータを測定するために最初に行った適応検査の後に再検査を行い、また再確認の意味で当日にもう一度検査を行っているクリニックもあります。
何度も検査を行う必要があることからも、術前検査とそこで得られたデータはとても重要だということが分かると思います。
5.自分に合った視力設定について、医師としっかりと相談できましたか?
40代以降で老眼が出てくると、手術で遠くが見えるようになると今度は近くが見えなくなるなどという問題が出てきます。
手術後に後悔しないためにも、手術を決めた理由や年齢・ライフスタイルに合わせた視力設定はとても重要です。
自分に合った視力になるようにするには、手術前に医師としっかりと相談できる時間が持つことが大切です。
6.メリットばかりではなくデメリットや合併症についても説明がありましたか?
レーシックは日帰りで行えるとはいえ手術であることに変わりはなく、安全性が高いといわれていても合併症などが起こる可能性もゼロではありません。
メリットばかりが注目されがちですが、ハロー・グレアなど夜間の見え方の質の低下やドライアイなどが起こりやすくなり、また視力の合わせ方によって老眼鏡が必要になることもあります。
メリットばかりではなくこれらのデメリットや合併症の部分もしっかりと医師から説明があり、納得した上で手術を受けるということが大切です。
7.疑問や不安なことなど医師にしっかりと聞けましたか?
身長や体重が人それぞれ違うように、角膜の形や目の度数・求める見え方なども人それぞれ違います。
レーシックは病気の治療ではないので、医師に任せるというよりは患者自身もレーシックに対する知識をもち、手術によって自分に最適な視力を医師と相談しながら決めていくことが大切です。
そのためには疑問や不安に思っていることがあれば忘れないようにメモをして、診察時に医師に質問するようにしましょう。
質問をし納得した答えを得た上で手術を行うようにしましょう。
8.担当医師と執刀医は眼科専門医ですか?また執刀医が誰か説明がありましたか?
クリニックによっては担当医師と手術執刀医が違うということもあります。
手術当日まで誰が手術をしてくれるのかわからないという状況では、不安を感じ安心して手術を受けることができなくなるかもしれません。
手術を受ける側としては執刀医が誰なのかは当然知っておくべきことなので、執刀医についての説明があったかどうかはとても大切です。
執刀医が誰なのか・担当医師も執刀医も眼科専門医であるかどうかの確認は忘れずに行うようにしましょう。
9.手術後の定期検診についてのフォローはありますか?
レーシックは手術だけではなく手術後の定期検診もとても大切です。
手術後の経過は順調か・合併症などが起こっていないかの確認はもちろん定期的におこなう必要があります。
また万が一合併症がおこった場合は早期発見・早期治療が必要不可欠なので、手術後短期間ではなく長期間のフォローをおこなっているかどうかも重要なポイントとなります。
10.手術後に問題が起こっても責任を持って最後まで治療をおこなえる施設ですか?
手術後に目に何らかの異常が起こってしまったらとても不安になります。
そういう時に医師がしっかりと話を聞いてくれ、原因や治療についての詳しい説明があると不安も軽減します。
症状によっては治療が長期間に及ぶ場合もあるため、術後に何か問題が起こっても最後までしっかりフォローをしてもらえる施設であるかどうかはとても重要なポイントとなります。
レーシックについて正しい知識をもった上で手術を受けることが、大切な自分の目を守ることにも繋がるということを覚えておきましょう。